2025年の最後を締めくくる格闘技の祭典、「Yogibo presents RIZIN師走の超強者祭り」が12月31日にさいたまスーパーアリーナで開催されました。スポーツファンだけでなく、エンタメや社会的な注目度も高いこの大晦日イベントでは、5大タイトルマッチを中心に激闘が繰り広げられました。特にメインイベントでの衝撃的な結末は、多くのファンの脳裏に焼き付くものとなりました。ここでは、この一大イベントの主要な試合結果とハイライトを詳細にお届けします。

概要

明暗分かれたタイトルマッチと注目カード

今大会では5つのタイトルマッチが組まれ、それぞれにドラマがありました。特に注目された試合の結果を振り返ってみましょう。

• 女子スーパーアトム級タイトルマッチ：絶対女王の伊澤星花が、レジェンドのRENAを相手に盤石の強さを見せつけました。打撃戦にも対応しつつ、最後は得意の寝技に持ち込み、2Rに鮮やかなフロントチョークで一本勝ち。これで3度目の王座防衛となり、その地位を不動のものにしました。
• バンタム級タイトルマッチ：テクニシャンとして知られる井上直樹が登場しましたが、対戦相手のサバテロに判定で敗れました。これにより、サバテロが新王者の座に就いています。
• フェザー級注目対決：元王者同士の対戦となったクレベル・コイケ対ヴガール・ケラモフの一戦は、激しい攻防の末、判定3-0でクレベル・コイケが勝利を収めました。

また、第1試合ではBreakingDownでもおなじみのジョリーが芦澤竜誠と対戦し、なんと1Rにアームバーで一本勝ちを収めるという番狂わせを演じました。エンタメ枠と見られがちな選手の実力が証明された瞬間でもありましたね。なお、予定されていた斎藤裕 vs YA-MANの試合は、YA-MANの左眼窩底骨折により中止となっています。

メインイベントの衝撃：朝倉未来、悲願ならず

この日のメインイベントは、ファンにとって特別な意味を持っていました。2025年5月の「RIZIN男祭り」で現王者・鈴木千裕に勝利し、満を持して挑戦権を獲得した朝倉未来。相手は現王者であり、圧倒的なフィジカルとレスリング力を誇るラジャブアリ・シェイドゥラエフでした。

試合は開始早々から動きました。シェイドゥラエフの圧力に対し、朝倉選手も応戦しようと試みましたが、王者の猛攻を止めることはできませんでした。結果は無情にも1R TKO負け。さらに心配されたのは試合後の様子です。ダメージが深く、朝倉選手は自力で立ち上がることができず、そのまま担架で搬送されてリングを後にしました。

長年、日本の格闘技シーンの顔として社会現象を巻き起こしてきたカリスマの敗北。その姿に、会場は悲鳴と静寂に包まれました。今後のキャリアについても様々な憶測を呼ぶことになりそうですが、まずは身体の回復を祈るばかりです。

まとめ

2025年の大晦日、「RIZIN師走の超強者祭り」は、勝者の歓喜と敗者の残酷な現実が交錯する激動の大会となりました。

• 朝倉未来の王座奪取失敗と担架搬送という衝撃的な幕切れ。
• 伊澤星花の圧倒的な強さと防衛成功。
• サバテロ、クレベルら実力者たちの勝利。

この結果は、2026年の格闘技界の勢力図に大きな影響を与えることでしょう。特にメインイベントの結末は、一つの時代の変わり目を感じさせるものでした。選手たちの命を削った戦いに心からの敬意を表しつつ、次なるドラマの始まりを待ちたいと思います。