2025年12月29日、韓国のエンタメ業界に大きな衝撃が走りました。HYBE傘下のレーベルADORは、人気ガールズグループNewJeansのメンバーであるダニエルに対し、専属契約の解除を通知したことを公式に発表しました。これに伴い、ADOR側は違約金および損害賠償請求を行う方針を固めており、事態は法的な紛争へと発展する見込みです。一方で、メンバーのハニは復帰に合意したものの、グループ全体としては事実上の分裂状態に陥っています。本記事では、このニュースの詳細や背景、各メンバーの動向についてまとめます。

概要

契約解除の背景と法的措置の詳細

今回の契約解除通知に至るまでには、長期にわたる対立と法的な判断の経緯がありました。ADOR側の発表によると、契約解除の決定的な要因となったのは以下の点です。

• 独自の芸能活動：専属契約に抵触する形での契約締結や単独活動が行われたこと。
• 是正要求の不履行：事務所側が是正を求めたにもかかわらず、期限内に改善が見られなかったこと。
• 名誉毀損：会社や関係者に対する名誉毀損行為があったとされる点。

これらを受け、ADORはダニエルに対して違約金および損害賠償訴訟の訴状を提出する予定であることを明らかにしました。特筆すべきは、その責任追及の範囲が本人だけにとどまらない点です。ADORは、この紛争を招いた責任として、ダニエルの家族1名およびミン・ヒジン前代表に対しても法的責任を問う方針を示しています。2025年10月には裁判所によって「専属契約は有効」との判決が下されていましたが、その後の活動方針を巡って溝が埋まることはありませんでした。

ADOR側は声明の中で、「ダニエルと共に歩むのは難しいと判断した」としつつも、正確な事実関係に基づいて誤解を解消するプロセスが必要であると強調しています。この法的措置は、単なる契約終了の手続きを超え、これまでの経緯における正当性を主張するための争いになると予想されます。

メンバー間の対応の違いと分裂の現状

今回のニュースで特に注目されるのが、NewJeansメンバー間で事務所への対応が分かれたことです。かつては結束の強さを誇ったグループですが、現在はそれぞれの道を選択せざるを得ない状況となっています。

• ダニエル（DANIELLE）：契約解除通知を受け、離脱が確定。独自の芸能活動を理由に法的紛争へ。
• ハニ（HANNI）：裁判所の判決を尊重し、ADORでの活動復帰を決定。
• ヘリン（HAERIN）＆ヘイン（HYEIN）：既に復帰を表明し、活動を継続する意向。
• ミンジ（MINJI）：現在も事務所側と議論を継続中であり、去就は未定。

記事情報によると、「メンバー全員での事務所復帰が難しい状況が明らかとなった」と報じられています。特にハニについては、「活動を継続することは困難」というダニエルの状況とは対照的に、事務所との合意に至ったことが大きなポイントです。しかし、リーダー格であるミンジがいまだ協議中であることは、グループの将来に不安を残しています。

ファンにとっては、5人揃ってのパフォーマンスが見られなくなる可能性が高まったことは大きなショックであり、SNSなどでは悲しみの声が広がっています。ADOR側は「1日も早くファンにNewJeansが戻れるよう最善を尽くす」と表明していますが、その形がどのようなものになるかは不透明です。

まとめ

2025年12月29日、ADORによるダニエルへの契約解除通知は、世界的な人気を誇るNewJeansにとって大きな転換点となりました。このニュースの要点は以下の通りです。

• ADORはダニエルの契約違反を主張し、違約金・損害賠償請求を行う方針。
• ハニ、ヘリン、ヘインは復帰する一方で、ミンジは協議中であり、グループは分裂状態。
• ミン・ヒジン前代表や家族も巻き込んだ法的な泥沼化が懸念される。

今後、裁判所での争いがどのように展開するのか、また協議中のミンジがどのような決断を下すのかに社会的な関心が集まります。NewJeansというブランドが今後どのように存続していくのか、エンタメ業界全体が注視しています。